通常投資との同時運用に注意!NISAは損益通算ができない

NISAは損益通算ができないイメージ

注意点を知ることでより利益を上げることができる

NISAといえど万能の制度ではない
投資の重要性と共によく耳にするようになったNISAですが、メリットばかりに着目していては足元をすくわれる恐れがあります。

というのもNISAは「節税!」「非課税!」というメリットばかりが大々的に宣伝されているきらいがあるためです。
しかし、より適切な形で投資をしていくためには、NISAに潜む注意点も正確に把握しておく必要があります。

注意点を理解してこそ、リスクを回避し、より適切に利益をあげていくことができるのです。
あなたがこれからNISAで資金運用を始めようと考えている場合は、冷静にNISAの弱点を見抜いていくことが求められます。

損益通算ができないという最大のデメリット

NISAは通常の投資との損益通算ができません。
損益通算ができる場合とは、以下のようなものを指します。

「通常の証券口座を利用してA社の株式とB社の株式を購入したところ、A社株式では50万円の利益を得たが、B社株式では50万円の損失が出てしまった。この場合、利益と損失を通算(相殺)することで、その年の利益は0円となる。つまり株式投資における税金を計算する課税対象金額も0円となる

これが損益通算ができる場合です。
しかし、NISAの口座と通常口座を併用していると以下のような形となってしまいます。

「通常口座でA社株式を購入し、NISA口座でB社株式を購入したところ、A社株式では50万円の利益を得たが、B社株式では50万円の損失が出てしまった。この場合、損益通算ができないためA社株式で得た50万円が課税対象金額となってしまう

つまり、あなた個人としては50万円の利益を得て、かつ50万円の損失を出しているためプラスマイナスゼロの状態なのですが、税金は50万円をもとに計算されてしまうというわけです。
そのため上記の2つの例であれば、後者の場合の方があなたの手元から出ていくお金が大きくなるということです。

この損益通算ができないという点はNISAを利用する上で必ずおさえておかなければならないポイントです。ただし、通常口座を持っておらず全てをNISA口座内で取引する場合は損益通算について心配する必要はなくなります。初心者はNISA口座のみで投資を始めてみましょう。

まとめ
以上のように、NISAには通常口座との損益通算ができないという注意点があります。ここを意識しておかないと、思わぬ支出が発生することがあるのです。投資は税金の支払いも含めて利益を出していくことが求められます。初心者が失敗しがちな落とし穴なので、注意が必要です。

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