睡眠薬を使えば良いというものではない
根本的な原因を治療する
睡眠障害の症状は実に幅広くなっています。そのため一概に睡眠薬を使用して睡眠を誘発することのみが治療とはなりません。
中には睡眠薬を用いることで、睡眠障害が悪化する場合もあります。
つまり睡眠障害を治療するためには、根本的な原因に合わせた治療をとっていく必要があるのです。
不眠の症状と相性の良い睡眠薬
睡眠障害に対しては睡眠薬が処方されることが多いイメージがありますが、これは不眠の症状と相性の良いものです。
不眠とは文字通り、眠ることができないという方向で発症する睡眠障害です。
そのため睡眠を誘発する睡眠薬は不眠の改善に高い効果を発揮します。
睡眠薬が処方される睡眠障害の症状としては以下のものが挙げられます。
睡眠薬が処方される睡眠障害の症状
- 寝つきが悪い(入眠障害)
- 途中で何度も起きてしまう(中途覚醒)
- 早朝に目が覚める(早朝覚醒・早期覚醒)
睡眠薬は処方された場合、確かに眠りにつくことができ随分と体と心が楽になります。
しかし睡眠薬に過度に依存ずると、睡眠薬の処方を中止することが難しくなるのも事実です。
睡眠薬は便利なものですが、あくまで適切な睡眠をサポートするものと理解しておきましょう。
不眠以外に対しては、実に様々な治療方法がある
このように不眠に対しては睡眠薬を用いた治療方法が選択されますが、不眠以外の睡眠障害については実に様々な治療方法が存在します。
具体的な例を挙げると以下のとおりです。
不眠以外の睡眠障害の治療方法
- 睡眠時無呼吸症候群・・・ダイエット、鼻CPAP療法、口腔内装置
- 過眠症状・・・中枢神経刺激薬、規則正しい生活
- 睡眠時随伴症・・・ストレス軽減、抗うつ薬、抗てんかん薬
これらは具体的な症状と密接に関係しているものであるため、問診や検査・診断を経て正確に原因を特定した上で治療方法を選択する必要がるでしょう。
医師との密な連絡を基礎に、適切な治療を心がけましょう。
まとめ
このように睡眠障害に対する治療方法としては、不眠については主に睡眠薬、それ以外の症状については原因にあわせた様々なものが選択されます。睡眠障害は症状が幅広いため、「とりあえず睡眠薬を服用しておけばいいだろう」という考え方は、睡眠障害をさらに悪化させることにつながる恐れがあります。
このように睡眠障害に対する治療方法としては、不眠については主に睡眠薬、それ以外の症状については原因にあわせた様々なものが選択されます。睡眠障害は症状が幅広いため、「とりあえず睡眠薬を服用しておけばいいだろう」という考え方は、睡眠障害をさらに悪化させることにつながる恐れがあります。
専門医の検査・診断を経て睡眠障害の症状を正確に把握し、それに適した治療方法を選択していきましょう。また生活習慣を見直すこともストレスを軽減し、睡眠障害の改善につながる効果があるため重要です。