目に見えないプレッシャーに追われ続ける現代人
その1つがうつ病です。
数十年前にはそもそもうつ病という言葉すら知られていなかったにもかかわらず、現代においてはおよそ15人に1人がうつ病を経験したことがあるとも言われています。
そしてうつ病は現代人であれば、社会的立場にかかわらずに誰でもかかる恐れのある病気なのです。
そして、うつ病が発症すると最悪の場合は命を落とすこともあり得ます。
あなたにとってもうつ病は他人事ではないため、病気の特徴を知り、予防のコツを頭に入れておきましょう。
うつ病は難しい病気
うつ病は一言でその特徴を言い表すことのできない難しい病気です。
一般的に「憂鬱な気分」と結び付けられることの多いものですが、健常者が想像する「憂鬱な気分」はうつ病のそれとは大きく乖離していることが少なくありません。
社会生活を営んでいると、誰しも憂鬱な気分になる瞬間は訪れます。
それこそ親しい人と口論したり、仕事でミスが続いたりした場合は誰しも気分が落ち込むはずです。
しかし、健常者であればストレス解消方法を実践したり、ゆっくりと眠ったりすることで憂鬱な気分を解消することができます。
しかしうつ病にかかっている人は、ゆっくりと休んでも憂鬱な状態が解消されないのです。
また憂鬱な状態が体力や気力を奪ってしまい、ストレス解消方法を実践するエネルギーすら湧かなくなってしまうのです。
そして、仕事や勉強も手につかなくなり、ついにはシャワーを浴びる、食事を摂るといった日常的な行為すらできなくなります。
このような病気をうつ病といいます。
2つのうつ病
うつ病の分類方法は様々ですが、その中には鬱の症状から分類するものがあります。
それが以下の分類です。
- 単極性うつ病・・・うつ状態だけが起こるもの
- 双極性うつ病・・・うつ状態とそう状態が起こるもの
そう状態とは憂鬱な状態の対極にあるもので、気分が異様に高揚します。
また過度な興奮状態にあることから、普段よりも感情的になることが多くなります。
双極性うつ病では、うつ状態とそう状態が交互に表れることがあるのです。
このようにうつ病は現代人であれば誰もが身近な病気であり、重度となると日常的な動作すら不可能となります。またうつ状態のみが起こる単極性うつ病と、うつ状態とそう状態が交互に起こる双極性うつ病があります。
うつ病が発症した場合は、自ら原因を特定しつつなるべく早く医師の診察を受けるようにしましょう。