肝臓病は治療できる、しかし費用はかさむ
そのため肝臓病の治療について考える際は、具体的な病名ごとの検討が必要となります。
また肝臓病の治療については、簡単にすむものももちろんありますが、中には継続的な治療が必要で費用がかさむものも少なくありません。
そのため理想をいえば肝臓病は治療が必要な段階まで悪化させずに、予防の形で対処していきたいものです。
アルコール性肝疾患の治療について
アルコール性肝疾患は肝臓病の中でも比較的数の多いものです。
日頃からアルコールの摂取量が多い場合、肝臓への負担が大きくなり、やがて肝臓は線維化していきます。
そして肝機能の低下に伴い、様々な疾患が起こるのです。
アルコール性肝疾患については入院を必要とする治療が行われることも多くなっています。
その際は約1か月の入院で、保険の3割負担を適用しても20万円程度の費用が必要となります。
もちろん手術が必要な場合はさらに高額となります。
毎日の投薬も治療費に含まれるため、このように高額になってしまうのですね。
肝がんの治療について
アルコールや脂肪により肝臓に負担がかかる状態が続いていると、最終的に肝がんになるケースがあります。
肝がんなので、当然ながら癌治療が行われますが、癌治療については治療費の一般化が難しいのが現状です。
なぜならばそういった治療を行うか、またどれだけの期間治療を行うかにより最終的な負担額が大きく異なるためです。
一般的に抗がん剤治療をしつつの入院の場合1日あたり自己負担額15,000円程度になると言われています。
そのため1か月入院すると最終的な自己負担額は45万円ほどになります。
なかなかの高額ですが、抗がん剤を用いている以上は仕方のない部分もあります。
もちろん癌を切除する手術などが必要となる場合はさらに10万円単位で治療費が高くなります。
肝臓病の恐ろしさがわかるデータです。
以上のように、肝臓病に関する治療を検討する場合は具体的な病名ごとの検討が必要となります。入院を要する治療の場合は、内容にもよりますが1日あたり自己負担額1万円前後を想定しておきましょう。
こういった高額な負担を避けるためにも、肝臓については普段の生活の中で健康を維持していくことが求められます。特に生活習慣とアルコールには注意が必要です。