疲労感から失神まで幅広い症状
心臓はそもそも全身に血液を送り出しているため、弁に異常が起きるとその機能が妨げられます。
そして、血液が全身を適切にめぐらないことによる症状が起きるのですね。あくまで弁に異常が起きただけ…と侮っていると、
後になって取り返しのつかないことになりかねません。
心臓弁膜症は誰でも起こる恐れのある病気なので、小さな症状から病気を疑うことができるように意識しておきましょう。
ただし初期症状は必ずしも重たいものではないため、ついつい見過ごしがちです。
小さな異常に素早く気づくためには、やはり知識が大切です。
軽症から重症まで、心臓弁膜症の症状を知ろう
心臓弁膜症の症状には様々なものがあります。そのため、一目で心臓弁膜症だと気づくことのできる症状は少ないのですね。
具体的に以下の症状があると心臓弁膜症の疑いがあります。
- 疲労感
- 倦怠感
- 息切れ
- 動悸
- 胸の痛み
- 足首のむくみ
- めまい
- 失神
このとおり、これといって特徴的な症状を持たないのですね。
そこが心臓弁膜症の厄介なところです。
そのため原因不明のまま上記の症状が長く続く場合は、心臓弁膜症を疑ってみるべきでしょう。
早期に医師の治療を受けることで、心臓弁膜症を改善することができるためです。
加齢と疲れのせいにしがち
このように心臓弁膜症の症状は必ずしも特徴的ではありません。
そのため多くの人は、上記の症状が疲れもしくは加齢によるものと考えてしまうのです。
それこそ50歳を超えているような場合、少しの運動で息が上がってしまうことも少なくありません。
また若かったとしても「仕事が忙しくて疲れているのだろう」とやはり心臓弁膜症に気付くのは難しくなります。
特に疲労感や倦怠感については、慢性的に感じている人もいるため、なかなか心臓の病気と結び付けて考えることをしないのですね。
そのような場合は、原因不明のものが続くのならば一度検査を受ける習慣をつけましょう。
以上のように心臓弁膜症の症状は幅広く、これといって特徴的なものはありません。しかし原因が不明の状態で説明した症状が続くようであれば、一度は心臓弁膜症を疑ってみるべきです。あなたの知らないところで心臓弁に異常が起きており、それが原因で日常生活に支障をきたしているのは実に恐ろしいことなのです。