心臓弁膜症は軽症の場合、経過をみていく
このように心臓に起きる異常のため、心臓弁膜症は大きな危険性をはらんでいます。
しかし心臓弁膜症の症状は必ずしも重篤にならない場合もあります。
そのため、まずは医師の診察を受けて心臓弁膜症の状態を確認する必要があります。
さらに心臓弁膜症の症状には日常的に起こり得るものもあるため、あなたとしても症状をしっかりと把握しておく必要性は高いでしょう。
症状を理解し、必要に応じて治療していきましょう。
心臓弁膜症の症状を確認
心臓弁膜症は症状から見抜くのが難しくなります。
しかし、心臓の検査を受けるためには、ある程度は自分で症状を理解しておく必要があります。
そうでなければ、医師のもとを訪れること機会すら得られません。
そのため、以下の心臓弁膜症の症状はしっかりと頭に入れておきましょう。
- 疲労感
- 倦怠感
- 息切れ
- 動悸
- 胸の痛み
- 足首のむくみ
- めまい
- 失神
上記の症状はついつい疲れや加齢のせいにしてしまいます。
そのため、症状があるからといって必ずしも心臓弁膜症に結び付くわけではないでしょう。
そのため、原因不明の中で上記の症状が続く場合は一度専門医の診察を受けてみてください。
心臓弁膜症の治療
心臓弁膜症の治療については、軽症と重症で大きく異なります。
軽症の場合は、心臓弁膜症があるとしても体にそれほど大きな悪影響を及ぼしません。
もちろん血液の流れが少なからず阻害される場合はあるのですが、心臓は血液が流れにくくなった際には心拍数を増やして全身に送る血液量をカバーするためです。
そのため軽症の場合は、必ずしも早急な治療が必要ではないのですね。そのため定期的に心臓の状態をチェックしていくにとどめます。
これに対して心臓弁膜症が重症であり、心臓弁がすでにほとんど機能を果たさなくなっているような場合は人口臓器ならぬ人工弁を設置します。
そして心臓弁の働きを補っていくのですね。
以上のように心臓弁膜症に対しては、軽症の場合と重症の場合で治療方法が大きく異なります。人工弁を設置する場合は外科手術となるため、数十万円ほどの治療費がかるでしょう。具体的な入院期間などは、いくつの弁が機能不全に陥っているかにもよるので、専門医と相談してみてください。