糖尿病の検査には血液検査
そうすることで、合併症である糖尿病性神経障害による足の切断や心筋梗塞といった恐ろしい事態を回避することができるのです。
そのため糖尿病の検査診断について知識を得ておくことは有益です。
基本となるのは血液検査であるため、糖尿病の検査は誰でも受けやすいものとなっています。
定期的な血液検査を体の状態を正確に把握し、危険を回避していきましょう。
血糖値の4つの段階
糖尿病はインスリンが糖を分解しない結果、体内に糖がたまっていくものです。
そのため糖尿病の進行の度合いは血糖値という形で表れます。そして血糖値には以下の4つの段階があります。
- 第1段階:正常型
- 第2段階:正常高値
- 第3段階:境界型
- 第4段階:糖尿病型
このように段階的に進行していく血糖値については日頃から生活習慣に注意することが大切になってきます。
一方で、普段は目に見えない数値であるため気づかないうちに糖尿病型まで進行していたということも珍しくありません。
やはり糖尿病については定期的な検査が必要となるでしょう。
血液検査で診断する4つの項目
糖尿病の検査には血液検査が最も効果的です。
インスリンが糖を分解できなくなっていると、それだけ血中糖度が高まっているためです。
それを簡単に検査できるのが血液検査なのです。
血液検査では以下の4つの項目を確認していきます。
- 75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)
- HbA1c(ヘモグロビンA1c)
- 随時血糖値
- 早朝空腹時血糖値
この中で糖尿病を最も正確に判断できるのが75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)です。
こちらの検査では、空腹時に血糖値を計測した後、75g経口ブドウ液を飲み、30分後、1時間後、2時間後の血糖値を測定します。
つまり摂取したブドウ糖の分解速度を測定することができるのです。
そして実際の診断には2時間後の血糖値を見ます。
インスリンが働いていない場合は、摂取したブドウ糖がほとんど分解されないため、糖尿病と判断されるのです。
これらの血液検査は3,000円程度から行うことができます。
以上のように糖尿病を検査する場合は血液検査が効果的です。中でもぶどう糖を摂取して、分解速度を計測していく75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)の検査は糖尿病を高い確率で発見することができます。
健康診断に付随する形でオプションとして検査することもできるため、定期的に糖尿病をチェックしていきましょう。