症状のあらわれ方が幅広い統合失調症
問診が特に重要
統合失調症は幻覚や妄想を特徴的な症状としていますが、他にも生活障害という形で幅広い症状が表れます。このように統合失調症の症状は必ずしもわかりやすいものではありません。
つまり患者自身や周囲の人間が病気の発症に気づくことは必ずしも簡単ではないのです。
そのため統合失調症についてはなるべく早く専門医の診察を受ける必要があります。
そうすることで病気の状況を把握し、早期に治療に着手することができるのです。
それが最終的に統合失調症を完治させる可能性を高めます。
統合失調症の診断基準
統合失調症には診断基準があります。
そのため検査診断は、まずは診断基準に基づいて行われます。
その診断基準を簡単にまとめると、以下のとおりです。
統合失調症の診断基準
- 以下のうち2つ以上が1か月以上常にあり、そのうちの一つは上の3つの中にある。
・妄想
・幻覚
・まとまりのない発言
・緊張病性の行動
・感情が弱くなる、意欲が欠如する - 仕事能力、対人能力、自己管理の能力が著しく落ちた
- 障害の持続的な兆候が少なくとも半年程度は存在する
- 統合失調感情障害などが除外されている
- 薬物の使用や医薬品の使用による症状ではない
- 自閉スペクトラム症や小児期発症の場合は、例外がある
このように難しくわかりにくい診断基準ですが、まずはこれを基に検査診断が行われます。
本人と家族への問診
上記の診断基準は必ずしも明確なものではありません。
そのため診断基準に該当するか否かは、問診により決定していきます。
問診時は以下のような内容について尋ねていくこととなります。
ラベル名
- 症状が始まった時期
- 症状の具体的な内容
- 症状の経過
- 日常生活における支障の度合い
そして、問診は患者本人だけでなく、その家族や周囲の人に対しても行われます。
それが統合失調症の症状の一つに、患者本心は自らが病気であることを認識できないというものがあるためです。
そのため周囲の人の意見も聞きつつ、統合失調症か否かを検査診断していくのです。
まとめ
以上のように、統合失調症の検査診断は診断基準を中心におきつつ、問診により確定していきます。そして問診は患者本人になされることもありますが、家族や周囲の人から患者の状態を聞く形で行われることもあります。
以上のように、統合失調症の検査診断は診断基準を中心におきつつ、問診により確定していきます。そして問診は患者本人になされることもありますが、家族や周囲の人から患者の状態を聞く形で行われることもあります。
このように診断が必ずしも簡単ではない統合失調症ですが、早期に診断を受けて治療に着手することは非常に重要です。