かゆみという意外な症状
そのような肝臓ですが、特定の肝臓病の際には小さくとも症状が起こることはあります。
つまりそういった小さな症状を見逃さないことが、肝臓の異常を素早く完治することにつながるのです。
肝臓病にありうる自覚症状
沈黙の臓器という言葉にイメージが引っ張られ、肝臓病には症状が一つもないと理解してしまうのは非常に危険です。
なぜならば小さな症状を見逃してしまい、それが肝臓病の悪化に繋がる恐れがあるためです。
そのため以下の症状があるということを頭に入れておきましょう。
- かゆみ
- 皮膚や白目が黄色く濁る(黄疸)
- 尿の色が濃くなる
- 疲れやすくなる
- 慢性的にだるさを感じる
- 発熱
- 手足が攣る(つる)
- 睡眠障害
このように沈黙の臓器と言われる肝臓であっても、肝臓病を患った場合は以上のような様々な症状が起こる恐れがあるのです。
ただし、通常の風邪や疲れと誤認しやすいものもあるため注意が必要です。
それこそ毎日忙しく働いているサラリーマンの場合、上記の症状の大半を仕事のせいだと勘違いする恐れがあります。
かゆみについて
先ほど肝臓病の症状の中で「かゆみ」を挙げました。
このかゆみは肝臓病の特徴的な症状ということができます。
一般的にかゆみは皮膚の異常により起こります。
それこそ虫刺されやアレルギーはかゆみを起こす代表的なものでしょう。
しかし、こういった表面的な異常が原因でなくともかゆみが発生する恐れがあります。
それが内臓の異常によるかゆみです。
肝臓病の場合も同様で、肝臓に異常があることで全身にかゆみが起こることがあるのです。
この点、内臓が原因で全身にかゆみが起こる恐れがあると頭に入れておくと、原因不明のかゆみを感じた際に素早く診察を受けることができます。
肝臓病のかゆみは時に眠りを妨げるほど激しい場合もあるため、要注意です。
このように肝臓病には小さいながらも症状が起こり得ます。多くの症状は風邪や疲れと誤認しがちなものなので、日頃から注意が必要でしょう。
また肝臓の悪化が原因となって起こるかゆみについては、全身に広がることもあるため肝臓病に気づくきっかけになります。肝臓を守るためには、普段から小さな症状を見逃さないように注意が必要です。