予大動脈解離は予め検査診断するのが難しい側面がある
そのため大動脈解離は可能であるならば、事前に診断を受けて早期に治療していくべき病気です。
しかしながら、実際のところ大動脈解離を事前に発見することは決して簡単ではありません。
それは大動脈解離が突発的に起こるためです。
また大動脈解離の原因についても、いまだ明確に解明されていません。
このような理由から、この病気は事前に発見しにくいのです。しかし、画像検査を使うことで大動脈の異常を発見すること自体はできます。
また小さな症状から早期に専門医の診察を受けることで、深刻な事態を引き起こす前に大動脈解離を見つけることができます。
大動脈解離の検査方法
はじめに大動脈解離の検査診断方法についてみていきます。
大動脈解離は、三層構造を持つ大動脈の内膜と中膜が破れるものなので、CTスキャンやMRIで異常を確認することができます。
特に用いられるのはCTで、症状から大動脈解離の疑いがある場合はすぐさま検査診断が行われ、必要な治療が行われます。
このようにCTを使うことで大動脈解離を見つけることはできますが、問題はどういったきっかけでCTスキャンまでつなげるかということです。
小さな症状を見逃してはいけない
大動脈解離をCTスキャンで見つけるためには、当然ながら何らかのきっかけで専門医の診察を受けなければなりません。
こうした大動脈解離を疑うきっかけとして利用できるのが、以下の症状なのです。
- 胸の激痛
- 背中の激痛
- 意識障害
- 手や足の痛み
これらの症状が突発的に起こった場合は、大動脈解離を疑って検査診断を受けるようにしましょう。
見逃しやすいのは手足の痛みです。
胸と背中の激痛および意識障害は重篤な症状なので危険を理解しやすいのですが、手足の痛みはついつい見逃してしまうのですね。
しかし、手足の痛みも大動脈解離によって血液不足が起こっていることによります。
そのため小さな症状であっても見逃さず検査診断に繋げていってください。
以上のように大動脈解離の検査診断はCTスキャンで行えますが、問題はそこにいかにして繋ぐかです。その際のきっかけに使えるのが胸や背中の痛み、手足の痛み、意識障害といった症状です。これらが起こった場合、早急に専門医の診察を受けてください。それがあなたの命を守ります。