慢性腎臓病の原因は実に様々
例えば、インフルエンザであればウイルスの感染という明確な原因がありますが、慢性腎臓病はそうではないのです。
そのため慢性腎臓病の原因については、複雑な要素から成るという理解を念頭に置いた上で、以下の2つに分けて理解するのがおすすめです。
- 病気による原因
- 生活習慣による原因
以下ではそれぞれについてみていきます。
病気による原因
病気を原因とするものは多くの場合、慢性腎臓病を超えて慢性腎不全へと至ります。
そもそも慢性腎臓病というものが腎機能が低下する状態の総称であることから、慢性腎臓病に含まれる特定の病気が慢性腎不全につながることがあるのです。
以下の病気は慢性腎不全につながります。
- 糖尿病腎症
- 慢性糸球体腎炎
- 腎硬化症
糖尿病は膵臓の働きが低下して血中糖度が高まるものですが、この状態が長く続くと腎臓の糸球体に障害が起き、最終的に腎不全に至ります。
またこの糸球体に慢性的な炎症がある場合は、慢性糸球体腎炎となりやはり腎不全のリスクが高まります。
腎硬化症は腎臓の血管に動脈硬化が起こっている状態です。
血液の流れが悪くなることで腎臓の機能が大きく低下するため、最終的には腎不全となります。
生活習慣による原因
このように特定の病気は腎不全を引き起こしますが、生活習慣による原因も慢性腎臓病を引き起こします。
中でも注意すべきは以下の2つです。
- 過食
- 高血圧
普段から脂肪分や糖分の高い食事を多く摂取している人は腎臓に大きな負担がかかっている恐れがあります。
また高血圧は腎臓の血管の状態を悪化させることにつながります。
これらの2つの原因はいずれも慢性的に続くことで腎臓を大きく損傷し、結果として慢性腎臓病になるのです。
生活習慣による原因については、あなたの日頃の行うを変えることで十分に対処していくことができます。
まずは食事内容から見直し、コンビニ弁当やスーパーのお惣菜といった油分や糖分の高いものは控えるようにしましょう。
以上のように慢性腎臓病の原因は病気によるものか、生活習慣によるものかを区別することで理解しやすくなります。病気によるものは腎不全に繋がる恐れもあるため中分な注意が必要です。
また生活習慣を改善することで慢性腎臓病を予防することができるため、あなたも今すぐに毎日の食事を見直してみてください。