透析になる前の予防が重要
腎臓に関する治療として非常に有名なものに透析がありますが、透析は継続して行う必要があり治療費も高額になります。
そのため慢性腎臓病については透析が必要となる段階に至る前に、自ら行うことのできる方法を用いて治療していく必要があります。
そのためあなたも定期的な検査で腎臓の状態をチェックする習慣をつけて、その上で必要な場合は自らの生活習慣をみなおす形での治療を開始していきましょう。
透析は最後の手段
腎臓病と聞いて透析をイメージする人は多いでしょうが、透析はあくまで最終的な手段です。
透析とは腎臓にかわって人工的に血液をろ過する行為であり、腎不全にまで至ってしまった際に用いられるものです。
そのため慢性腎臓病は透析が必要となるほど悪化させる前に対処していく必要があるのです。
透析を行う場合、月あたり30万円~50万円の費用が必要となります。
現在は公的な助成金の制度があるため、申請をすることで上記の費用をさらに小さくすることができます。とはいえ、継続的に一定の費用がかかる点は同じであるため、やはり透析が必要となる前にしっかりと対処したいものです。
初期の慢性腎臓病の治療は自ら行うことができる
初期の慢性腎臓病の治療はあなた自ら行うことのできるものが含まれています。
それが以下のものです。
- カロリー制限
- 塩分制限
- たんぱく質制限
これらはいずれも腎臓に負担をかける恐れのあるものなので、危険因子を除去するというコンセプトで制限がなされます。
カロリー制限について、大まかな目安は以下のとおりです。
身長 | 1日のカロリー |
---|---|
150cmの人 | 1,700キロカロリー |
160cmの人 | 1,900キロカロリー |
170cmの人 | 2,200キロカロリー |
180cmの人 | 2,400キロカロリー |
もちろん男女差や筋力差により変わりますが、とりあえずは上記を参考にカロリー制限を実施してみましょう。
塩分とたんぱく質については以下の形で制限します。
- 塩分・・・1日6グラム以内
- たんぱく質・・・標準体重1キログラムあたり0.7グラム程度
習慣づけることで初期の慢性腎臓病であれば回復させることもできるため、あなたも早い段階から各種の制限に取り組みましょう。
以上のように慢性腎臓病は透析に至る前に自ら治療に着手する必要があります。そうすることで高額な費用が必要となる透析を避けることができるのです。
各種の制限については自分のみで自信がない場合は専門医のアドバイスも受けつつ継続していきましょう。