沈黙の臓器の症状はわかりにくい
適切に診断する必要がある
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれています。そのため肝炎や肝硬変が進行していても、症状から状態の悪化に気づくことが難しいのです。
つまり肝硬変を適切に見抜いていくためには、検査診断が重要となります。
症状が表れないからと肝臓を放置していると、最終的に肝不全となり取り返しのつかない状況となる恐れがあります。肝臓に負担のかかる生活をしているならば、定期的に検査診断を行って肝臓の状態をチェックしていきましょう。
肝硬変の検査診断は血液検査と画像診断
肝硬変を知るためには血液検査と画像診断が効果的です。それぞれについて詳しくみていきましょう。
血液検査
血液検査は診察料とあわせて3,000円程度で受けることができるので、肝硬変の状態を知るための検査としては手軽でおすすめです。
血液検査では主に以下の数値を確認していきます。
肝硬変の
- 血小板・・・10万/mm3以下になると肝硬変の恐れ
- アルブミン値・・・3.5 g/dL以下になると肝硬変の恐れ
- コリンエステラーゼ・・・肝硬変になると低下する
- プロトロンビン時間・・・:血液が凝固する時間。肝硬変では長くなる
- アンモニア・・・:肝硬変になると血液中に増える
肝臓は沈黙の臓器ですが、肝硬変により機能が低下することで血液中には様々な変化が起きるのですね。
画像診断
肝硬変をチェックするための画像診断には以下のものがあります。
肝硬変の4つの画像診断
- 腹部超音波検査
- 肝硬度測定
- CTスキャン
- MRI
血液検査と違い、画像診断では間接的にではあっても肝臓そのものを対象に検査診断を行います。そのため高い精度で診断が可能となります。
また画像診断は診察料とあわせて3,000円~10,000円程度で受けることができます。
どういった診断を行うかはあなたの状態と専門医のアドバイスをふまえて決められます。
生活習慣もチェックしよう
このように血液検査と画像診断で肝硬変の状態を確認していくことができます。
しかし、そもそも「私の肝臓は大丈夫かな?」という疑問がないと、検査診断までいかないのも事実です。
そのため、あなたの普段からの飲酒量や生活習慣をふまえて、検査診断が必要か否かを判断できるようになりましょう。
具体的には、以下に該当する場合は検査診断を一度は受けることをおすすめします。
該当したら要注意
- 週に5日以上お酒を飲む
- 肉ばかり食べている
- 肥満
- 睡眠不足
まとめ
以上のように肝硬変に対する検査診断は血液検査と画像診断にて行われます。
あなたが肝臓に負担のかかる生活を送っている場合は、一度検査診断を受けてみましょう。
以上のように肝硬変に対する検査診断は血液検査と画像診断にて行われます。
あなたが肝臓に負担のかかる生活を送っている場合は、一度検査診断を受けてみましょう。