根本的な改善には生活習慣を正す必要がある
薬物療法は一時的に高血圧の状態を解消することができますが、その効果を長期にわたって得るためには薬を飲み続けなければなりません。
そのため高血圧の治療においては、薬物療法での対処療法とは別に根本的な生活習慣を正す必要があるのです。
そうすることで薬に頼らずに血圧を低くすることができ、真の意味で高血圧を治療することができます。
あなたも薬物療法と生活習慣の改善を並行して取り入れて、健康を取り戻しましょう。
高血圧の薬物療法
はじめに高血圧に対する薬物療法について解説します。
薬物療法としては、以下の4つの薬が用いられることが多いです。
- 利尿剤:尿として水分を排出して血液量を減らす
- 血管拡張薬:血管を拡張する
- 神経遮断薬:心臓への刺激・血管の緊張を抑える
- レニン・アンギオテンシン系薬:昇圧ホルモンを抑える
このように血圧を下げるといっても、様々な手段があります。
これらの薬はあなたの高血圧の具体的な状態に応じて医師の手で処方されます。
問診の際は高血圧の原因について細かなものも含めてしっかりと医師に伝えていきましょう。
生活習慣の改善による治療
以上のとおり、高血圧は薬物療法により改善することができます。
しかし根本的な生活習慣に高血圧を進行させる原因が存在する限り、薬物療法による改善は一時的なものとなってしまいます。
そのため高血圧を治療するならば以下の5つの点に注意して生活習慣を正していく必要があるのです。
- 1日あたりの塩分量を7~8グラムにおさえる
- 肥満を解消する
- ストレスを溜めすぎない
- 飲酒を週1〜2回までにし、1回の飲酒量を減らす
- 禁煙
上記に反する行為はいずれも高血圧を進行させます。
このように高血圧の原因はごくごく日常的な部分に潜んでいるのです。
生活習慣を正す場合、極端な制限をストレスの原因となり、また改善を短期間で断念することにつながります。
そのため現在の習慣を少しずつ変化させていきましょう。
これが長期にわたって生活習慣を正し、高血圧を根本的に治療するポイントです。
高血圧を治療するためには薬物療法と生活習慣の改善を並行して進めていく必要があります。薬物療法は一時的な対処法、生活習慣の改善は高血圧の根本的な改善となるためです。
高血圧は毎日の生活と密接に関係する病気なので、細かな点も含めて生活習慣を整えることが長期にわたる改善につながるのですね。あなたも5つのポイントに注意して生活を見直し、重大な病につながる恐れのある高血圧を治療しましょう。