脳をチェックするのが検査の第一の目的
そのため、痙攣(けいれん)や気絶といった体の不具合を起こします。
このようなてんかんを検査・診断するためには、脳の状態をチェックするのが一番効率的です。
そのためてんかんの検査は比較的大掛かりとなります。
ただし血液検査からけいれんの起きやすさを検査することもできるため、あなたに必要な検査については、専門医との相談のもと決めていくこととなります。
てんかんを調べる3つの検査方法
てんかんの検査は以下の3つで行われることが多いです。
それぞれの検査方法と費用相場を頭に入れておきましょう。
- 脳波検査
- MRIおよびCT
- 血液検査
以下ではそれぞれについて詳しくみていきます。
脳波検査
脳波検査はてんかんの検査の中で最も基本的なものとなります。
脳波検査では、頭に電極を張り付け、脳の電気信号をチェックしていきます。
てんかんが脳の電気信号の異常から起こるものであるため、異常な電気信号を探すことのできる脳波検査は最適なのですね。
また脳波検査の最中に強い光をあてたり、敢えて呼吸を乱したりして、それによる脳の電気信号の状態も確認していきます。
脳波検査は診察費も含めて5,000円~となっています。
MRIおよびCT
MRIとCTでは脳を輪切り状態で観察して、脳梗塞や脳挫傷の有無を検査します。
そのため高齢化してから発症するてんかんの原因を見つけることに向いています。
MRIとCTは比較的大掛かりな検査となることが多いため、小さな病院では対応していないこともあります。
検査をする際は、入院しない場合で10,000円~15,000円程度の費用が必要となります。
血液検査
血液検査では血中のナトリウムやカルシウムの値を調べていきます。
これらの成分が減少すると、てんかんの発作を起こしやすくなるためです。
またてんかんの薬を服用している場合は、その副作用を確認するために血液検査が行われることもあります。
血液検査は3,000円程度から受けることができるため、最も手軽な検査ということができます。
以上のように、てんかんの検査は脳波検査、MRIおよびCT、血液検査の3つで行われることが多いです。その中でも脳波検査はてんかんの検査として最もスタンダードなものです。
また大きな病院ではMRIやCTを受けることができるため、より詳しくてんかんの原因を把握していくことができます。医師と相談し、あなたに最も適した検査を受けるようにしましょう。