てんかんは脳の病気
私たちの脳は電気信号によって機能しています。
これらの電気信号がバランスよく調和している限り、私たちの脳は正常な動作を行いますが、何かしらの原因によって脳の電気信号が不調和を起こすと体が痙攣したり、急に動きを止めてしまったりするのです。
このように脳の電気信号の不調和により体をコントロールできなくなるのがてんかんの大きな特徴です。
そして運転中に意識を失ってしまうと、そのまま死傷事故を起こしてしまいます。
てんかんが発症する年代
てんかんの発作自体は年齢に関係なく起こります。
しかしてんかんの発症は多くの場合、18歳以前に起こります。
およそ80%を超えるてんかん患者が、18歳をむかえる前にてんかんを発症させています。
ただし昨今は高齢化との関係で、脳出血や脳梗塞を原因とするてんかんも増えてきています。
これらのてんかんは18歳以前に発症していなくとも、高齢になってから急に発祥する場合があるので注意が必要です。
このように高齢化に伴い、現代においててんかんは多くの人に関係する病気となっているのです。
てんかんの発作に注意する方法
てんかんの発作はふとしたときに起こります。
そして、発作が起こると気を失ってしまうこともあります。
このような発作については、日常生活の中で注意していく必要があるのです。
特に注意すべきは睡眠不足とストレスおよび疲労の蓄積です。
体に過度の疲労がたまると、転換の発作を起こしやすくなるのです。
特に18歳以前で発症する場合は、試験前の勉強で体と心にストレスおよび疲労が蓄積し、それがきっかけの一つとなっててんかんを発症することがあります。
また長時間テレビやスマホを視聴することもてんかんを誘発する恐れがあります。
それらの機器が発する強い光が刺激となるためです。
このような意味において、てんかんはやはり現代になって増えてきている病ということができます。
以上のように、てんかんは現代人と密接なかかわりをもつ病です。多くの場合は18歳以前に発症しますが、脳の病気との関係で高齢になってからは発症する場合もあるため油断はできません。
てんかんかと思われる発作が起きた場合は迅速に専門医の診察を受け、治療を開始してください。不意に気を失ってしまうこともあるてんかんなので、死の危険があります。