倦怠感は病的な疲労
例えば、全身の強い疲れであっても1日ぐっすりと寝ることで回復するのであれば、それは病的な疲れではなく、生理的な疲れになります。
つまり運動後や仕事の後に感じるごく一般的な疲れというわけです
しかし、あなたの体の疲れが寝ても覚めてもとれない場合、それは病気が原因かもしれません。
そのため倦怠感の症状を理解し、生理的な疲れとの区別ができるようになっておきましょう。
病的な疲労は長く続く
注意が必要となる病的な疲労は、長く続くところに特徴があります。
それこそ一晩寝ても、週末をゆっくりと過ごしても疲労が抜けないという症状がある場合は、病的な疲れを疑う必要があります。
こういった危険な倦怠感は、長い場合は数か月、一年と続くことがあります。
その間ずっと疲れを感じているのです。そうなると、日常的な動作の全てが億劫になります。
症状がここまで進むと、それはもう寝たからといって回復できるものではなくなります。
一刻も早く、医師の診察を受ける必要があるでしょう。
疲れの周辺にある症状もチェック
病的な倦怠感はしばしば他の症状と一緒に表面化します。
代表的なものは以下のとおりです。
- 頭痛
- 腹痛
- 筋肉痛
- のどの痛み
- のどの腫れ
- 微熱
それこそ風邪を引いたような症状が起こるのです。
つまり倦怠感は風邪と誤認されやすいものでもあります。
また、以下のような日常に支障をきたす症状にも注意が必要です。
- 仕事をはじめとした行為に集中できない
- 簡単なことを記憶していられない
- 物忘れがひどくなった
- うっかりミスが頻発する
これら病的な倦怠感によりもたらされるものです。
倦怠感が単独で病気を構成することはほとんどありませんが、上記のような症状が続いて診察を受けると、うつ病や統合失調症と診断されたという場合もあります。
あなたも倦怠感と周辺症状には細心の注意を払いましょう。
このように注意が必要な倦怠感は、一日程度寝たからといって回復するものではありません。ひどいときには症状が1年以上も続く場合があるのです。
こういった倦怠感がある場合は、今すぐに医師の診察を受けてください。もしかすると、あなたが自分でも知らないうちにうつ病になっているかもしれないのです。早期の治療を実現するためにも、やはり早期の診察が必要となります。