抜け毛の状態と他の症状に注意しよう
例えば脂漏性脱毛症の場合、抜け毛が起こるのはもちろんのこと皮脂の分泌異常も同時に起こります。
そのため他の脱毛症と区別して治療にあたることができるのです。
このように自らの髪の毛の状態を知るために症状は大きな手掛かりとなります。
あなたも症状から自身の髪の毛のケアを効率化していきましょう。
髪の毛に表れる症状は部位に注目
抜け毛・脱毛の症状の一つは当然ながら髪の毛が抜け落ちることです。
しかし、問題はどの部位の髪の毛が抜け落ちるかということです。
脱毛症の種類によって、脱毛が起こる部位が変わってくるのですね。
一般的な薄毛としてイメージされる生え際および頭頂部の全体的な薄毛は、AGA(男性型脱毛症)の特徴です。
つまり男性ホルモンの存在が原因となる薄毛です。
これに対して冒頭で述べた脂漏性脱毛症は髪の毛の全体が薄くなる場合もあります。
また他の部位の髪の毛には問題がないにもかかわらず一部が円形に禿げるのはストレスが原因となって起こる円形脱毛症です。
このように一口に脱毛といっても部位により根本的な原因が異なるので注意が必要です。
抜け毛以外の症状にも注意
脱毛症になると抜け毛以外の症状も同時に起こる場合があります。
代表的なものは以下のものです。
- 痒み
- フケの過剰
- 皮脂の過剰
これらが抜け毛とともに起こっている場合、脂漏性脱毛症および粃糠性脱毛症が考えられます。
いずれも皮脂やフケの過剰分泌により頭皮の毛穴が詰まり、また頭皮が炎症を起こして健康な髪の毛の生育が難しくなるものです。
また炎症が起こることで強い痒みを発生させるのも、これらの脱毛症の特徴となっています。
他に甲状腺の病気やリウマチなどの自己免疫疾患が‘抜け毛の原因となる場合は、それぞれの病気に応じた症状が起こります。
これらについては専門医にすぐに相談し、適切な治療を行う必要があるでしょう。
以上のように、症状から脱毛の根本的な原因を把握するためには脱毛が起こる部位と、脱毛以外の症状に気を付けなければなりません。それが脱毛症の治療に大きく役立つためです。
あなたも抜け毛・脱毛とひとくくりにせず、細かな症状を見極めていきましょう。