非課税期間は原則5年で終了
投資を続けているとわかるのですが、「非課税」という言葉には抗いがたい魅力が詰まっています。
通常は投資で利益を得ると約20%のかかる税金が非課税なのです。
投資で利益をあげている人にとって税金がいかに大きな負担かがわかるはずです。
そんな魅力的なNISAですが、非課税期間は原則として5年間と定められています。
そのためNISAで投資を始める段階から5年後の出口戦略をある程度は想定しておく必要があるのです。
そうすることでスムーズに投資を続けることができ、資産を築けるのです。
3つの出口戦略
それではNISAの非課税期間が終了した際の3つの選択肢をみていきましょう。
売却する
1つ目の手段としては、金融商品をNISAの非課税期間が終了するまでに売却するというものがあります。
最もシンプルな手段ともいうことができますね。
NISAは長期投資向けと言われていますが、金融商品はいつでも売却することができます。
そのため非課税期間の終了が見えてきた時点で、可能ならば利益を確定させる形での売却をすると良いでしょう。
もちろん時には損失を確定させる形でも売却すべき場合があり、それは損切りと呼ばれています。
売却する際の注意点はNISAの口座は通常口座と損益通算ができないという点です。
ロールオーバー
ロールオーバーとは非課税期間が終了する金融商品を翌年の非課税枠を使う形で継続して非課税にしていくという手法です。
翌年の非課税枠を新しい金融商品購入に利用できないというデメリットこそありますが、そうする価値のある金融商品であれば遠慮なくロールオーバーすべきでしょう。
このようにロールオーバーは実質的に非課税期間を延長する効果を持ちます。
課税口座への移動
最後の手段は非課税期間終了と同時に課税口座、つまりは通常の投資用口座に金融商品を移管するというものです。
金融商品を売却できず、ロールオーバーもできない場合の最後の手段となります。
当然に以後は課税対象となりますが、しっかりと利益を出すことのできている金融商品であれば売却するよりも最終的な利益を高めることのできる可能性があります。
以上のように、NISAの非課税期間が5年であることと関連して、5年経過時の選択を今のうちから検討しておくことが重要です。こういった点でミスをおかすと、それは将来のあなたの資産を縮小することに繋がるためです。