肝硬変の原因は大きく分けて3つ
このような肝硬変の原因は大きく3つに分けることができます。
1つ目はウイルスによるもの、2つ目は生活習慣によるもの、3つ目はアルコールによるものです。
ウイルスによるものは自ら確実に避けられると言い切ることはできませんが、生活習慣とアルコールについては日常的に注意をしていくことができます。
こうした毎日の細かな積み重ねが、あなたの肝臓を守ることにつながります。
肝硬変は最終的に肝不全につながる恐れがあるため、普段から生活を正していきましょう。
3つの原因
はじめに肝硬変にいたる3つの原因を紹介します。
そもそも肝硬変は、肝臓の炎症が繰り返されることで進行するものです。
つまり肝炎を進行させる原因こそ肝硬変の原因なのです。
ウイルス
ウイルスによる肝炎には以下のものがあります。
- A型肝炎
- B型肝炎
- C型肝炎
- E型肝炎
この中でよく耳にするのはB型とC型でしょう。
B型は、輸血、出産、性交渉などを通して感染するものです。
しかし日本においては、1986年からワクチンが導入されているため、感染者は減少していています。
これに対してC型も輸血や刺青を通して感染しますが、こちらについてはワクチンがありません。
しかし感染しても肝炎が重度になることは稀です。
感染者の7割はウイルスを排除することができず慢性化します。
生活習慣
生活習慣の中で肝炎と大きく関係するのは脂肪肝です。
つまり過食からの肥満が肝炎を発症させ、肝硬変へとつながるのです。
脂肪肝は中性脂肪が肝臓に溜まるものであり、肝機能の低下を招きます。
ちなみに脂肪肝は後述するアルコールによっても起こりますが、仮にアルコールの摂取をしていないにもかかわらず脂肪肝が進行している場合は注意が必要です。
非アルコール性脂肪性肝疾患の中には重症化しやすいものがあるためです。
アルコール
肝臓はアルコールを分解する役割を持ちます。
そのためお酒を摂取すればするほど、アルコールを分解する肝臓には負担がかかるのです。
また肝臓がアルコールを分解する際、肝臓に中性脂肪が蓄積しやすくなります。
そのためアルコールも脂肪肝を進行させるのです。
以上のように肝硬変の原因には大きく分けて3つがあります。
生活習慣とアルコールについては、あなたの注意でケアしていくことができるものです。
そのため肝臓に過度の負担をかけないように生活を見直してみてください。