てんかんの原因は大きく分けて2つ
それは以下の2つです。
- 症候性てんかん
- 特発性てんかん
これらの原因を知っておくと、てんかんの治療を開始する際に役に立ちます。
てんかんは高齢化の進む現代において、誰にも発症する恐れのある病気なので、原因も含めてあらかじめ頭に入れておきましょう。
てんかんの根本的な原因
てんかんは脳に電気信号の異常が起こることで、けいれんや気絶など体に不具合が起こるものです。
そして脳のどの部位に電気信号の異常が起きるかにより、具体的な症状も異なります。
このような電気信号の異常は怪我などの外傷からもたらされることもあれば、原因不明でもたらされることもあります。
以下では、症候性てんかんと特発性てんかんについて解説していきます。
症候性てんかん
症候性てんかんは、脳に何らかの障害や傷があることでもたらされるてんかんです。
それこそ頭部に強い衝撃を受けたことで脳挫傷となりてんかんの症状を発症することもあります。
また脳梗塞で脳に障害が起きて、てんかんを発症することもあります。
この症候性てんかんこそ、高齢化に伴い現代に増えているてんかんです。
症候性てんかんは原因こそ特定できますが、脳に原因があることから必ずしも完治させることが容易ではありません。
専門医と相談しながら、てんかんの発作を和らげ、日常生活を送っていく必要があります。
特発性てんかん
特発性てんかんは症候性てんかんと異なり、原因不明のものとなります。
またてんかんの中には遺伝すると考えられているものもあります。
全てのてんかんが必ずしも遺伝するわけではありませんが、てんかんのある人の子供にてんかんが発症する確率は5%前後であり、遺伝を伴わずにてんかんを発症する場合の2~3倍となります。
ただ繰り返しになりますが、遺伝するてんかんはごく一部であり、すべてのてんかんが子に遺伝するわけではありません。
そのため日常生活を送ることは問題ない場合がほとんどです。
以上のように、てんかんの原因は症候性てんかんと特発性てんかんの2つに分けられます。特発性てんかんは原因不明のものであり、中には遺伝するものもあります。しかし、てんかんの発作をコントロールする方法は日夜進歩しているため、日常生活を送るのに大きな問題があることは少なくなっています。