慢性腎臓病は手遅れになりやすい
そのため日本人だけで患者数が1,000万人とも言われるほどに増えているのです。
それこそ明確な初期症状があれば、早い段階で治療に着手できますが、それが難しいのが慢性腎臓病なのですね。
しかし慢性腎臓病にも症状が起こる場合も当然にあります。
そのため症状についての知識を持っておくことは慢性腎臓病の治療を早い段階で始めることにつながります。
あなたも慢性腎臓病についての症状を整理しておきましょう。
初期の初期段階ではほとんど症状はない
はじめに、先ほどから繰り返しているとおり初期の初期の段階の慢性腎臓病にはほとんど症状がありません。
ある程度進行することで表れる症状については後述しますが、初期の初期の段階でそれらに気づくことはほとんど不可能です。
しかし「慢性腎臓病に初期症状はない」と認識しておくことには大きな価値があります。
なぜならば、慢性腎臓病に対する予防・検査の重要性を知ることに繋がるためです。
あなたも初期の初期の段階で自ら慢性腎臓病を発見するのは非常に難しいと理解しておき、それを理由に毎日の生活で腎臓をしっかりと守っていきましょう。
ある程度進行して表れる症状
このように慢性腎臓病には初期症状こそほとんどありませんが、ある程度病気が進行することで以下のような症状が表れます。
- 夜間の頻尿
- 貧血
- 倦怠感
- むくみ
- 息切れ
上記のような症状が表れてはきますが、多くの人はこれを慢性腎臓病によるものと認識せずに終わります。
それこそ風邪や疲れからくるものだと認識してしまうのです。
ただし慢性腎臓病は慢性と名がつくだけあり、上記の症状が長い間続きます。
そのため風邪と思ってしまった場合であっても、上記の症状が回復しない場合は慢性腎臓病を疑うことができますね。
以上のように慢性腎臓病を症状から発見するのは非常に難しいということができます。それこそ専門的な知識を持たない限りは「最近、疲れが貯まっているんだな…」で済ませてしまうことがほとんどです。
このような慢性腎臓病については、定期的な検査で腎臓の状態をチェックし、また普段の生活習慣を正すことで予防していく必要があります。そもそも慢性化した腎不全に至ると機能の回復が非常に難しくなるため、あなたも日頃から自身の腎臓に気を配ってみてください。